今尾さん。
鎚絵OB。
僕の大先輩。


銅を叩き、かたちが生まれる。
鍋だったり、女体だったり。
自分の世界の中で、生きてる人。
社会との接点あるのかな。
ちょっと羨ましい生き方です。


ちなみに文中の「藤波さん」は、このHP
ゼネラルプロデューサー、「鎚絵」社長の
藤波耕司氏です。


もうこの鍛金の世界はかなり長いですよね。

うん。20年近く。最初鎚絵に入ったころは
ヨーロッパ系の看板とかが流行ったころでね。
内装の仕事の時なんかはよく現場で仕事しながら
寝たりしよったよ。

でも、鎚絵にいた期間でいえば、短いですよね。

一年おらんかったもんね。
まあ当時から藤波さんは今やってるような、建築、
店舗といった、総合的な分野に向かっていこうと
しよったんやけど、俺はとりあえずクラフト系というか、
自分一人で出来ることがやりたくてね。


それだけの短い期間でよく技術を学べましたね。

いや、藤波さんは何も教えてくれんかった。
とりあえず藤波さんのやるのをじーっとみてて、
自分でやりながら、「こういうことかー」て
探っていった感じ。
だから藤波さんは「俺のこと師匠と呼ぶな」
「何も教えてないんだから」て言うよね。
まあ俺も都合のいい時だけ「師匠!!」と
言ってみたりしてるし。
でもまあ不思議と声はかけてもらって、
いっしょに飲み屋をするとか、なんやかんやで、
長い付き合いはさせてもらってるよね。