現在は海外の支部も増えているそうですが?
はい、今は海外に3支部、ここ1〜2年うちに、
もう2,3支部増えると思いますよ。
今アメリカには西海岸、ロスだけなんですが、
もうすぐ東海岸のほうにも出来ると
思いますし、 中国と韓国ではもっとはやい
時期に出来ると思いますよ。
海外でも注目度が高いというのはやはり、
チャンバラの影響なんでしょうか?
いえ、彼らにしてみれば、
もちろん戦争自体はよくないことですが、
「大国を相手にあれだけ戦えた」とか、
「この島国の人間が、世界の科学、技術や
経済を動かしている」という、「日本の力」
というものに関して興味があるというのが
本当のところの様ですね。
実は江戸時代に外国人が書いた文献にも
そういったものが残っていまして、
「日本人はとても勤勉で、礼儀正しい民族
・・どうしてそうなりえたか?」
という研究は以前よりなされてきたようですね。
新渡戸稲造先生が、「日本には宗教教育がない」
ということで外国人から大変驚かれたという
有名な話がありまして、「宗教教育のない国で
どうして道徳律や価値観、生き方を
身につけることが出来るのか」といわれて、
非常に困ったそうです。
それで考えてみると、「それは武士道だ」
ということに行き着いたそうなんですよ。
これはもちろん、武士だけにあてはまる
ものではなく、当時の日本という国全体が
その道徳概念であったり、価値観であったりを
「武士道」の美意識の中で律して
きたわけですね。そう新渡戸先生は説明して、
外国人の方は大変納得されたそうです。
こういったことが同じように現在でも日本の文化
「武士道」に興味を持つ要因のようですね。
ですから、彼らは本当に真剣に日本の
文化というものを吸収しようと努力して
いますし、そういう面ではむしろ日本人より
「日本人らしい」という感じも受けますね。
外国の道場に行っても彼らは非常に
礼儀正しいし、先生や先輩を敬う気持ち
そういったものもわきまえてまして、
私たちも教えられることが多いんですよ。
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